給与計算実務能力検定の勉強時間 独学でも合格を目指せる?
こんにちは、花乃です。
今回は給与計算実務能力検定の勉強時間について紹介していきます。
給与計算実務能力検定を受けてみたいけれど、どれくらい勉強すればよいのか不安……という方に向けて、私の体感や周囲の感想を交えてお話しします。
実務経験によっても大きく変わってくるところなので、パターンに分けて解説。
また独学で受ける方や参考書に迷っている方へ、使える書籍についてもご紹介しますので参考にしてください。
それでは順番に見ていきましょう!
給与計算実務能力検定とは
与計算実務能力検定試験は、給与計算における必要な知識や処理がどれだけ身についているか証明できる資格です。
一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人実務能力開発支援協会で実施されています。
履歴書に書くことができるので、これから人事系の業務につきたい方や転職を考えている方へおすすめです。
試験は2級と1級に分かれており、どちらからでも受験できます。
つまりいきなり1級に挑戦することも可能です。
出題範囲は2級・1級ともに
①給与計算実務に必要な基礎知識(給与の仕組み・社会保険・税等)
②給与計算実務に必要な法的知識(労働基準法等)
③演習問題(実際の給与計算・賞与計算・年末調整等)
とされています。
ただし1級ではより深い知識が必要となるため、難易度が上がります。
合格基準は
2級:正答率7割以上
1級:正答率7割以上、ただし計算問題で正答率6割以上
となっています。
1級は全体で正答率7割を超えたとしても、計算問題で正答率6割を超えなければ即不合格となります。
注意しましょう。
勉強時間
合格を目指すために必要な勉強時間は、実務経験によって大きく左右されます。
ここでは実務経験の有無にわけて解説していきます。
実務経験がある場合
実務経験があり、ある程度の知識が身についていれば勉強時間を大きく減らせます。
勉強時間の目安としては
知識問題対策:10時間ほど
計算問題対策:20時間ほど
を見積もっておくとよいでしょう。
1日1時間の勉強を、1ヵ月続けるイメージです。
もしまとまった時間が取れない場合や、自信がない場合は期間を長くしましょう。
実務経験があるといっても、計算問題の難易度が高いので油断禁物です。
実務ではシステムに計算させていることが多いので、手計算に慣れている方は少ないでしょう。
まずは計算問題を1周して、ご自身の正答率を確認してみてください。
6割以上正答が難しいと判明した場合、演習を繰り返して対策を行いましょう。
そのあとから知識問題対策を行えば合格に近づきます。
実務経験がない場合
実務経験がない場合は、給与計算の流れを理解する必要があります。
合格のために必要な知識と、実務で必要な知識は必ずしもイコールではありませんが、未経験では分かりづらいところも多々あるでしょう。
このような場合は様々な参考書を読んで、知識が定着しているか確認していきましょう。
1冊だけでは見えてこなかった部分も、2冊か3冊読んでみることで、全体をなんとなく把握することができます。
おすすめの参考書は後で解説しますので、参考にしてください。
勉強時間の目安としては
知識問題対策:30時間
計算問題対策:30時間
を見積もっておくとよいでしょう。
1日1時間の勉強を、2ヵ月続けるイメージです。
知識の定着を感じられない場合は、もう少し長くとってもよいかもしれません。
おすすめの参考書
①公式テキスト
公式テキストは必ず購入してください!
試験問題は公式テキストをもとに作成されています。
過去問などは公開されていないため、公式テキストが唯一のヒントとなっています。
隅から隅まで目を通しましょう。
2級と1級でテキストが異なるので注意してください。
例年6月に当年版が発売されます。
また参考書の最後には演習問題が載っています。
演習問題は試験形式に近いため、繰り返し解いて完璧にしておきましょう。
②この1冊でスラスラ! 給与計算大全
実務経験がない方におすすめの1冊。
試験範囲が網羅されているので、無駄なく学ぶことができます。
スッキリとしたデザインで読みやすい参考書です。
実務に役立つポイント解説も充実しています。
③図解即戦力 社会保険・労働保険の届け出と手続きがこれ1冊でしっかりわかる本
社会保険業務について詳しく解説されています。
社会保険は社労士を通じて行う業務なので、手続きが煩雑になりがちです。
もし社会保険についてよく知りたい場合は、この参考書を読んでみてください。
図や表が多いのでわかりやすいです。
必要事項をまとめて理解し、頭を整理するのにとても役立ちます。
まとめ
給与計算実務能力検定はスキルアップや転職に役立ちます。
勉強時間は1ヵ月~2ヵ月ほどを目安にしてみてください。
独学の場合は給与計算の基礎を理解するために、複数の書籍から知識を吸収しましょう。